男子テニスツアーのバルセロナ・オープン・サバデル（スペイン/バルセロナ、賞金総額１９９万５０００ユーロ、クレー）は１９日、シングルス１回戦１０試合が行われ、ノーシードの錦織圭（日本）は地元勢のＰ・リバ（スペイン）に対し6-2で第１セットを奪った直後、リバが試合途中での棄権を申し入れたため勝利、２回戦に駒を進めた。
世界ランク４８位の錦織は。クレーシーズンの開幕戦として出場した米男子クレーコート選手権では準優勝するなど調子を上げてきているが、今大会での成績によっては世界ランクを４０位台前半まで上昇させることができ、松岡修造（日本）が持つ日本男子としての世界最高記録４６位を抜き、新たな記録を作ることになる。
２１歳の錦織は２回戦で第５シードのＴ・ベルディフ（チェコ共和国）と対戦する予定であったが、ベルディフが体調不良のために大会を棄権したたため、ラッキールーザーでの本戦入りとなったＲ・マシャド（ポルトガル）と対戦する事となっている。
この他の試合では、第９シードのＲ・ガスケ（フランス）がＪ・Ｉ・チェラ（アルゼンチン）を2-6, 7-6 (7-2), 6-4で下した一方、元世界ランク３位のＮ・ダビデンコ（ロシア）が第１０シードのＡ・ドルゴポロフ（ウクライナ）を6-4, 7-6 (8-6)で破るなど、シード勢で明暗が分かれている。
この他の１回戦の結果は以下の通り。
Ｍ・ラオニチ（カナダ） (15) ○-× Ｒ・シュティエパネック（チェコ共和国）, 6-4, 6-2
Ｉ・ドディグ（クロアチア） ○-× Ｖ・ミロ（フランス）, 6-2, 6-3
Ｓ・グロイル（ドイツ） ○-× Ｒ・ケンドリック（アメリカ）, 6-4, 6-4
Ｃ・ベルロク（アルゼンチン） ○-× Ｊ・ニエミネン（フィンランド）, 6-4, 4-6, 6-2
Ｄ・ヒメノ=トラバー（スペイン） ○-× Ｐ・スタラーチェ（イタリア）, 4-6, 6-1, 2-0, 途中棄権
Ｊ・Ｃ・フェレーロ（スペイン） ○-× Ｘ・マリス（ベルギー）, 6-4, 6-2
Ｆ・ロペス（スペイン） ○-× Ｍ・ククシュキン（カザフスタン）, 6-2, 6-7 (7-9), 6-4
この日はシングルス２回戦２試合も行われており、第７シードのＧ・モンフィス（フランス）がＲ・ハース（オランダ）に3-6, 7-6 (7-3), 6-2で、第８シードのＮ・アルマグロ（スペイン）がＰ・アンジャー（スペイン）に7-5, 7-6 (7-1)で勝利、それぞれ３回戦に進出している。
今大会の第２シードであるＡ・マレー（英国）は、肘の怪我を理由にコートに立つこと無く今大会を去っている。
今大会の優勝賞金は２９万ユーロ。
（2011年4月20日13時47分）
元世界9位「もう終わり」別れ告げる 
