女子テニスツアーのポリファルベ・ブダペスト・グランプリ（ハンガリー/ブダペスト、賞金総額２２万ドル、クレー）は５日、シングルス１回戦残り１０試合が行われ、第１シードのＲ・ビンチ（イタリア）が予選勝者のＬ・ジュリコワを6-1, 6-0、第２シードのＳ・エラーニ（イタリア）もＭ・ゴイネアを6-3, 6-1と、いすれも快勝で２回戦進出を決めた。
ウィンブルドン前哨戦のユニセフ・オープン女子大会で自身初となる芝での優勝を飾ったビンチは、その後のウィンブルドンでも３回戦に進出、最新の世界ランキングで自己最高位の２５位を記録するなど好調を維持し、この日も予選を勝ち上がったゴイネアを終始圧倒。各セットで３度のブレークに成功するなど、わずか６７分で一蹴。２回戦へ駒を進めた。
「スコアだけを見ると簡単な試合のように思えるけど、内容は厳しいものでした。」と語るビンチは、１１回もブレークピンチに直面しながらも、うち１０回を切り抜けていた。「特に大切なポイントで相手がミスを犯してくれました。そして集中して良いサーブを打つ必要がありました。彼女が好きじゃなさそうだったので、多めにスピンもかけました。」と試合を振り返っていた。
エラーニも第１セットでは１度ブレークを許すも３度のブレークに成功し、第２セットは２度握られたブレークピンチを切り抜け、逆に２度のブレークをゴイネアから奪い、７４分で勝利を手中に収めた。
ビンチはラッキールーザーのＡ・レモンディナを6-3, 7-6 (7-4)で下した主催者推薦のＴ・バボスと、エラーニはＰ・マーティク（クロアチア）を7-5, 7-5で倒したＳ・ボーゲル（スイス）とそれぞれ２回戦で対戦する。
一方、第４シードのＬ・フラデカ（チェコ共和国）と、第６シードのＭ・ヨハンソン（フランス）はいずれも、初戦で敗退する結果となった。Ｅ・ビルネロバ（チェコ共和国）がフラデカを3-6, 6-4, 6-2の逆転で、Ｚ・クチョバがヨハンソンを7-6 (7-2), 7-5のストレートで破り２回戦へ進んだ。
ベスト８進出を懸けてビルネロバはＣ・デントニ（イタリア）を6-3, 6-1で一蹴したＥ・カベーザ=キャンデラと、クチョバはＡ・ボンダレンコ（ウクライナ）と２回戦で顔を合わせる。
その他の試合結果は以下の通り。
Ｌ・ツレンコ ○-× Ｒ・ヤニ, 3-6, 7-5, 6-2
Ａ・クルニッチ ○-× Ｎ・ブラチコバ, 7-5, 1-0, 途中棄権
Ｋ・ボンダレンコ（ウクライナ） ○-× Ｋ・マロシ, 6-3, 6-4
今大会の優勝賞金は３万７０００ドル。
（2011年7月6日10時30分）
野口莉央と高橋悠介 8強入り 
