男子テニスツアーのデルレイビーチ国際テニス選手権（アメリカ/デルレイビーチ、賞金総額４４万２５００ドル、ハード）は２８日、シングルス１回戦１２試合が行われ、第４シードのＡ・ロディック（アメリカ）がＰ・ペッツシュナー（ドイツ）に4-6, 6-4, 6-1の逆転で勝利、２回戦に進出した。
怪我のために世界ランク３０位と低迷しているロディックは、第１セットであった５本のブレークチャンスを全て逃すと、同６１位のペッツシュナーにブレークを許し、セットダウンとなってしまう。
第２セット第４ゲームでようやくブレークに成功したロディックであったが、続く第５ゲームでブレークバックを許してしまう。しかし、第１０ゲームでこのセット２度目のブレークに成功すると、試合を振り出しに戻していた。
これで勢いに乗ったロディックは、第３セットで３－０と序盤からリードを奪うと、第６ゲームでもブレークに成功、最後は自身のサービスゲームをラブゲームでキープして試合に終止符を打った。
１時間３９分で逆転勝利を決めたロディックは「序盤は本当にリターンが悪かった。第２セット４－４からは本当に良いプレーだったね。」と試合を振り返った。
今大会トップシードのＪ・アイズナー（アメリカ）はこの日、主催者推薦で出場のＪ・レヴィン（アメリカ）を6-4, 7-6 (17-15)で破り、２回戦に進出している。
お互いにサービスキープを続けて突入した第２セットのタイブレーク、お互いに一歩も譲らない展開が続く中、最後はレヴィンの放ったバックハンドがネットを掠めると、ボールはベースラインを割ってゲームセット、１時間４５分でアイズナーの勝利となった。
この日の試合で４試合連続で左利きとの対戦となったアイズナーは、６本目のマッチポイントでようやく試合に決着をつけていた。一方のレヴィンは、第２セットで５本のセットポイントがあった。
試合を通して１３本のサービスエースを決めていたアイズナーは「良いサーブが打てていたけど、試合に勝ててラッキーだったよ。正直に言うと、第２セットを落としていたら、第３セットはチャンスがなかったと思う。湿気がひどかったからね。勝ち進めて、とても運が良い。」と安堵していた。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｊ・ニエミネン（フィンランド） ○-× Ｍ・チリッチ（クロアチア） (2), 6-3, 3-6, 6-2
Ｓ・ダルシス（ベルギー） ○-× Ｖ・トロイキ（セルビア） (3), 6-4, 4-6, 6-4
Ｐ・コールシュライバー（ドイツ） (5) ○-× Ｏ・ロクス（ベルギー）, 6-1, 6-4
Ａ・ボゴモロフJR（アメリカ） (6) ○-× Ｍ・ヤニ（アメリカ）, 6-3, 6-1
Ｋ・アンダーソン（南アフリカ） (7) ○-× Ａ・クライチェック（アメリカ）, 6-1, 6-4
Ｔ・スミチェク（アメリカ） ○-× Ｊ・メルツァー（オーストリア）, 6-4, 2-6, 7-5
Ｍ・マトセビッチ（オーストラリア） ○-× Ｉ・カルロビッチ（クロアチア）, 6-3, 6-4
Ｅ・ガルビス（ラトビア） ○-× Ａ・ファリャ（コロンビア）, 6-4, 6-1
Ｉ・ドディグ（クロアチア） ○-× Ｍ・バッヒンガー（ドイツ）, 4-6, 6-4, 6-4
Ｘ・マリス（ベルギー） ○-× Ｇ・ガルシア=ロペス（スペイン）, 7-6 (7-3), 6-3
今大会の優勝賞金は７万５７８０ドル。
（2012年2月29日17時09分）
野口莉央と高橋悠介 8強入り 
