男子テニスのマスターズ・シリーズであるBNPパリバ・マスターズ（フランス/パリ、賞金総額２４２万７９７５ユーロ、インドアハード）は３０日、シングルス１回戦残り６試合と２回戦５試合が行われ、第５シードのＴ・ベルディフ（チェコ共和国）がＡ・セッピ（イタリア）を7-6 (8-6), 6-2のストレートで勝利、順当な勝ち上がりをみせた。
世界ランク６位のベルディフと同２２位のセッピは、第１セットで両者１度ずつのブレークを分け合い、タイブレークへ突入する。そのタイブレークを接戦の末ものにしたベルディフが、第２セットでは主導権を握った。
第２セット、唯一訪れたブレークピンチを切り抜けたベルディフは、セッピから第１ゲームと第３ゲームで２度のブレークを奪い、１時間４０分で試合に終止符を打った。勝利したベルディフはセッピとの対戦成績を５勝２敗へとリードを広げた。
現在２７歳のベルディフは、２０歳だった今大会２００５年時に優勝を果たしている。その時はＧ・コリア（アルゼンチン）、Ｊ・Ｃ・フェレーロ（スペイン）、Ｇ・ガウディオ（アルゼンチン）、Ｒ・シュティエパネック（チェコ共和国）、Ｉ・リュビチッチ（クロアチア）を下し栄冠を手にしていた。
勝利したベルディフは３回戦で、第１２シードのＲ・ガスケ（フランス）とＫ・アンダーソン（南アフリカ）の勝者と対戦する。
この日行われた試合結果は以下の通り。
【１回戦】
Ｊ・シャーディ（フランス） ○-× Ｇ・ガルシア=ロペス（スペイン）, 6-0, 6-3
Ｇ・ディミトロフ（ブルガリア） ○-× Ｊ・メルツァー（オーストリア）, 7-6 (7-2), 6-2
Ｐ・Ｈ・マチュー（フランス） ○-× Ｒ・バウティスタ=アグ（スペイン）, 6-4, 7-5
Ｉ・セイスリン（オランダ） ○-× Ａ・ドルゴポロフ（ウクライナ）, 6-4, 6-2
Ｍ・ロドラ（フランス） ○-× Ｄ・ヒメノ=トラバー, 7-5, 6-3
Ｓ・クエリー（アメリカ） ○-× Ｆ・ベルダスコ（スペイン）, 6-1, 1-1, 途中棄権
【２回戦】
Ｔ・ベルディフ (5) ○-× Ａ・セッピ, 7-6 (8-6), 6-2
ＪＷ・ツォンガ（フランス） (6) ○-× Ｊ・ベネトー（フランス）, 6-2, 4-6, 7-6 (7-2)
Ｊ・ヤノヴィッツ（ポーランド） ○-× Ｍ・チリッチ（クロアチア） (13), 7-6 (8-6), 6-2
錦織圭（日本） (15) ○-× Ｂ・パイユ, 7-6 (7-2), 6-2
Ｓ・ワウリンカ（スイス） (16) ○-× Ｃ・ベルロク（アルゼンチン）, 6-3, 6-2
今大会の優勝賞金は４７万９０００ユーロ。
(翻訳/弓削忠則)
（2012年10月31日12時53分）
野口莉央と高橋悠介 8強入り 
